晴釣雨読
海に行けない日は、海のことを読む。
台風の後、海はいつ戻るのか。魚は釣り針を知っているのか。縄文人はどんな道具で釣りをしていたのか。
釣りにまつわる科学・歴史・道具の話を、全15本まとめました。雨の日の暇つぶしにどうぞ。
海が気になって仕方がない日に
台風の後、海はいつ釣りができる状態に戻るのか|安全と魚種別の目安
台風一過で晴れた翌朝が一番危ない。空の回復と海の回復は別物です。安全の話と、魚種別に「何日後から狙えるか」の目安を整理しました。
大雨の後、海はどうなっているのか|水潮と回復の目安
大雨の後に釣れなくなる「水潮」の仕組みと回復の目安。海を見る前にダムを見る。国土交通省「カワボウ」で放流情報を確認すれば、釣行判断の精度が変わります。
エルニーニョ・ラニーニャが海に与える影響|水温と釣果はどう変わるのか
エルニーニョの年はキスのシーズンが遅れて、ラニーニャの年は落ちギスが早く消える。「なんか今年釣れない年だな」の原因が地球規模の気候サイクルだったりします。釣果に影響する仕組みを整理しました。
「去年釣れた場所で今年釣れない」を科学で説明する|水温・比熱・回遊の話
去年釣れた場所で今年釣れない。釣れ始める時期が毎年違う。アジが回ってこない。釣り人が感じるその「ズレ」には、水の物理と魚の生態から説明できる理由があります。
魚は人間の想像より賢い
魚は釣り針の存在を知っているのか|学習・記憶・知能の話
釣られた魚は同じ針を避けるようになるのか。クロダイ・アジ・シロギスの学習実験と、魚の記憶・知能研究をもとに考察します。
なぜシロギスは潮止まりでも釣れるのか|生態から読み解くキス釣りの不思議
潮止まりは食いが落ちる——そう言われる中でもシロギスは釣れることがあります。定着性の砂底魚という生態から、潮より底質・地形が釣果を左右する理由を解説します。
一万年分の釣りの話
縄文人は釣りをしていたのか|出土した釣り針が語ること
ハンガーのフックほどの大きさの釣り針が縄文時代の遺跡から出てきます。あれで何を釣っていたのか。糸は何だったのか。イルカを仕留めて食べていたという話まであります。
江戸時代、武士はキスを釣っていた|脚立釣りと釣り文化の話
日本最古の釣り専門書はキス釣りの本でした。著者は吉良上野介の娘婿の大旗本。生類憐みの令で切腹覚悟で釣りを続けた武士がいた。江戸時代の釣り人たちは本気でした。
釣りと文学|海と川が生んだ名作たちの話
白鯨しか知らなかった。でも調べたら釣りの本が世界中にあった。釣りを禁じられた時代に釣り文学が生まれた話、老人と海の老人がなぜノーベル賞を取れたかの話、太宰治がなぜ鮎を書いたかの話。
リールはいつ、どこで生まれたのか|釣り具の歴史を変えた道具の起源
リールがなければ竿と同じ長さの糸しか使えない。では最初のリールはいつ、どこで誰が作ったのか。時計職人・紡績機・宋代の中国——釣具の歴史の中で最も地味で最も重要な発明の話。
道具の値段には理由がある
釣り道具はなぜ高くなるのか|鮎竿・和竿・高額タックルの世界
鮎竿に50万円。江戸和竿は数年待ちのオーダーメイド。「道具にそんなお金を使うなら」と言われた経験がある人ほど、この世界を知ると黙ってしまうと思います。
日本の釣具は"クレイジー"と言われる|専用設計文化が世界2強を生んだ話
釣具カタログを初めて開いたとき、意味不明な品番の多さに頭を抱えた記憶はありませんか。あれは日本人だけに起きる現象です。なぜそうなったのか、江戸時代から紐解きます。
ナフサ不足は釣具にも影響する|PEライン・ワーム・ロッドへの波及を整理する
カルビーのポテチ袋が白黒になった。あれは他人事ではありません。釣具の大半はナフサ由来のプラスチックでできています。PEライン、ワーム、ロッド、リール——何が影響を受けるのか整理します。
海が奪い、海が与える
ニシンは消えて40年戻らなかった|魚の資源管理と釣り人の話
稚魚を放流しても魚は増えない可能性がある——北大の研究が示したこと。クロマグロは管理したら回復した。ニシンは乱獲して消え、40年戻らなかった。コウナゴは管理しても消えた。
釣り人にしか食べられない魚がいる|スーパーでは買えない5種の話
シロギス・ハゼ・メゴチ・ベラ・ヒイラギはスーパーでほぼ流通しない。釣り人だけが手に入れられる魚の味と、市場に出回らない理由を整理します。