絶対に日焼けしたくない人のための釣り場UV完全防御ガイド
1年目に焼けて、2年目から本気になりました
釣りを始めた年の夏、半袖で堤防に半日いて腕が真っ赤になった話は日焼け対策の記事に書きました。あの経験以来、わたしは「絶対に焼かない」と決めています。
前回の記事では「日焼け止め・UVカットウェア・偏光サングラスの3点を揃えてください」と書きました。あれは最低ラインです。「まあそこそこ対策しておけばいいかな」の人はあの記事で十分です。
この記事は「1ミリも焼きたくない」人のための記事です。頭のてっぺんから足の甲まで、露出ゼロを目指します。
釣り場のUVが厄介な理由をおさらい
普通の屋外活動と違い、釣り場には「上からの直射」と「水面からの照り返し」の2方向から紫外線が来ます。帽子をかぶっていても顎の下や首の裏が焼けるのはこのためです。
しかも遮るものがない。堤防にも砂浜にも日陰はありません。釣りは数時間の長時間滞在が前提で、10時〜14時のUVピークタイムをまたぐことも多い。
つまり「日焼け止めを塗った」だけでは足りない環境です。物理的に肌を覆うことが、釣り場のUV対策の本質です。
完全防御の装備一覧:頭から足まで
頭:つば広ハット+サンシェード
キャップではなく、全周につばがあるハットを選んでください。キャップは耳と首の後ろが無防備です。
後頭部から首の後ろを覆うサンシェード(日よけ垂れ布)が取り外しできるモデルが便利です。暑いときは外せます。
髪も日焼けします。 意外と見落とされますが、紫外線は髪のキューティクルを破壊します。長時間浴び続けると髪がパサパサになり、色が抜けて赤茶けてきます。分け目や頭頂部は直射日光が直撃するため特にダメージを受けやすい部分です。帽子を被ることが最も確実な対策ですが、帽子を外したときの蒸れで髪が潰れるのが気になる方は、髪用のUVスプレーを出発前にかけておくと補助になります。わたしはハットで物理的に覆う派ですが、ハットから出ている毛先には髪用UVスプレーを使っています。
顔:フェイスカバー(耳かけタイプ)
顔の下半分——鼻から顎、首まで覆うフェイスカバーが必須です。耳かけタイプは偏光サングラスと併用してもずれにくいです。
口元がメッシュになっているモデルを選ぶと息苦しさが軽減されます。釣りはシャクったり巻いたりで呼吸が荒くなる場面があるので、通気性は重要です。
サングラスの曇り防止にはノーズワイヤー付きのモデルが有効です。鼻の上から息が抜けるとレンズが曇ります。
目:偏光サングラス(ラップアラウンド型)
帽子サングラスの記事で書きましたが、UV400カットの偏光レンズは必須です。フレームは顔の側面まで覆うラップアラウンド型を選んでください。隙間から光が回り込むのを防げます。
首:ネックゲイター or ハイネック
フェイスカバーとハットのサンシェードで首の大部分は覆えますが、隙間ができやすい部分です。ハイネックタイプのインナーか、ネックゲイターで首全周を覆ってください。
上半身:UPF50+長袖パーカー(サムホール付き)
ここが装備の核心です。UPF50+の長袖パーカーで、袖先にサムホール(親指穴)があるものを選んでください。サムホールに親指を通すと手の甲まで覆えます。
フード付きモデルならフードを被ればハットとフェイスカバーの隙間をさらに減らせます。フルジップ仕様だと脱ぎ着がしやすく、暑さ調整が容易です。
釣り専用品でなくても大丈夫です。ワークマンのクールUVフェイスガードパーカー(1,500円)やユニクロのエアリズムUVカットパーカーでも十分な性能があります。
わたしが使っているのはワークマンのUVパーカーです。1,500円でUPF50+、サムホール付き、接触冷感。釣り専用品の3分の1の値段で、機能は十分です。
手の甲:サムホール or フィッシンググローブ
サムホール付きパーカーで手の甲はほぼ覆えますが、サムホールがないウェアの場合はフィッシンググローブ(指切りタイプ)を使ってください。
竿を握る手の甲は長時間紫外線にさらされます。「釣り人焼け」(竿を持つ右手だけ焼ける)は本当にあります。
下半身:UVカット素材のロングパンツ
ショートパンツ+レッグカバーという組み合わせもありますが、隙間ができやすく完全ではありません。UVカット素材のロングパンツが最も確実です。
ストレッチ素材で速乾性があるものを選んでください。釣りはしゃがんだり立ったりの動作が多いので、動きにくいパンツは不向きです。
足の甲:靴下+クローズドシューズ
サンダルは論外です。足の甲は忘れやすい部位ですが、一度焼くとかなり痛い場所です。くるぶしが隠れる靴下を履いて、クローズドシューズ(つま先が覆われた靴)を選んでください。
日焼け止めは「塗る」より「塗り直す」が本体
装備で肌を覆った上で、露出が残る部分(目の周り・耳たぶ・指先など)に日焼け止めを塗ります。
SPF50・PA++++・ウォータープルーフが基本です。ただし日焼け止めは時間とともに効果が落ちます。2〜3時間ごとの塗り直しが必須です。
スプレータイプは手が汚れていても使えるので釣り場向きです。ジェルやクリームタイプは塗り直しのたびに手を洗う必要があります。
塗り直しを忘れないコツは、スマホのタイマーを2時間でセットすることです。タイマーが鳴ったら日焼け止め+水分補給の両方をやる、とセットにしてしまうと習慣化しやすいです。
時間帯の選択も対策のひとつ
装備で覆うことに加えて、時間帯の選択も重要です。
紫外線量は10時〜14時がピークです。朝マズメ(日の出前後)や夕マズメ(日没前後)は紫外線が比較的弱い時間帯です。
「絶対に焼きたくない」なら、この時間帯を中心に釣行を組むのも一つの判断です。朝5時〜9時、夕方16時〜日没のように、UVピークを避ける釣行プランを組めば、装備への依存度を下げられます。
しかも朝夕は魚の活性が高い時間帯でもあります。UV対策と釣果を両立できる、理にかなった選択です。
完全防御チェックリスト
| 部位 | 装備 | 代替案 |
|---|---|---|
| 頭 | つば広ハット+サンシェード | キャップ+ネックガード |
| 髪 | ハットで覆う+毛先に髪用UVスプレー | — |
| 顔(下半分) | フェイスカバー(耳かけ・メッシュ口元) | ネックゲイターを引き上げる |
| 目 | 偏光サングラス(ラップアラウンド) | — |
| 首 | ハイネックインナー or ネックゲイター | フェイスカバー+サンシェードで覆う |
| 上半身 | UPF50+長袖パーカー(サムホール付き) | ラッシュガード+アームカバー |
| 手の甲 | サムホール or フィッシンググローブ | 日焼け止め(塗り直し必須) |
| 下半身 | UVカットロングパンツ | ショートパンツ+レッグカバー |
| 足の甲 | くるぶし丈靴下+クローズドシューズ | — |
| 露出部 | SPF50 PA++++ 日焼け止め(2〜3h塗り直し) | スプレータイプが便利 |
暑さとの両立
「全身覆ったら暑くて死ぬのでは?」という疑問はもっともです。
実は逆で、直射日光を肌に当てるより、UVカット素材で覆った方が体感温度は下がることが多いです。接触冷感素材のウェアなら、着ていない状態より涼しく感じます。
ただし通気性は重要です。密閉されたウェアで汗が逃げない状態は熱中症のリスクを高めます。メッシュパネルや通気口があるモデルを選んでください。
水分補給は1時間に1回以上。日焼け止めの塗り直しタイマーとセットにしてください。
釣り専用品 vs 汎用品
全部釣り専用品で揃えると相当な金額になります。正直に言うと、汎用品で十分なものが多いです。
釣り専用品が優位
- 偏光サングラス(釣り以外の用途では不要な機能)
- フィッシンググローブ(指切りの位置が釣りの動作に最適化)
汎用品で十分
- UVカットパーカー(ワークマン・ユニクロ・GUで十分)
- フェイスカバー(スポーツ用の汎用品で機能は同等)
- ロングパンツ(アウトドア用・スポーツ用で十分)
- ハット(アウトドア用で十分)
- 日焼け止め(釣り専用品は存在しない)
それでも焼けてしまったら
ここまでやっても、隙間から焼けることはあります。フェイスカバーとサングラスの間、サムホールと袖口の境目、帽子を脱いだ瞬間——完全防御でも100%は難しいです。
焼けてしまった場合の対処は3ステップです。
① まず冷やす
帰宅したらすぐに、焼けた部分を流水か濡れタオルで冷やしてください。日焼けは軽度のやけどと同じです。炎症が進む前に熱を取ることが最優先です。冷やす時間は15〜30分が目安です。
② 保湿する
冷やした後は保湿です。日焼けした肌は水分が失われてバリア機能が低下しています。アロエジェルやワセリンなど、刺激の少ない保湿剤をたっぷり塗ってください。美白系や刺激の強い化粧水は炎症が治まるまで避けた方が安全です。
体の内側からも水分補給を。日焼けした日は普段より多めに水を飲んでください。
③ ひどい場合は皮膚科へ
水ぶくれができている、痛みが強い、広範囲に赤みが出ている——こういう場合は自力でのケアに限界があります。迷わず皮膚科を受診してください。「たかが日焼け」で放置すると色素沈着や跡が残ることがあります。
わたしの1年目の腕の日焼けは、3日間痛くて竿が持てなかったと書きましたが、あのとき皮膚科に行っておけばよかったと今でも思っています。

葵ちゃんのまとめ
紫外線量は気象条件によって変動します。紫外線情報は気象庁・各気象サービスでご確認ください。熱中症の症状が出た場合は速やかに涼しい場所に移動し、医療機関を受診してください。
「ここまでやるか」と思った方もいると思います。はい、わたしはここまでやります。
1年目に半袖で堤防に立って3日間腕が痛かった経験から、日焼け対策は「やりすぎ」くらいでちょうどいいと思っています。日焼けは蓄積します。今年の日焼けは今年だけの問題ではなくて、5年後10年後の肌に影響します。
装備で対応できることを装備しないのは、判断の解像度が低いのと同じです。エギのカラーローテーションを考えるのと同じ真剣さで、UVローテーション(時間帯・装備・日焼け止め)を考えてください。
全部揃えても、ワークマン+ユニクロ+偏光サングラスで1万円以内に収まります。高い道具を買うより先に、日焼け対策に投資した方がリターンは大きいです。
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