釣り人の日焼け対策|紫外線・アパレル・アイウェアを整理します
釣り場の日焼けは翌日に後悔します
釣りを始めた年の夏、何も考えずに半袖で堤防に半日いたことがあります。帰宅して鏡を見たら腕が真っ赤で、翌日から3日間痛くて竿が持てませんでした。
釣具店で働き始めてからも、夏場は「昨日焼けすぎて」とお客さんに言われることがあります。気持ちは分かります。釣りに夢中になると日焼けのことなんて忘れます。でも翌日以降の釣行に響くので、道具と同じレベルで考えた方がいいです。
海の紫外線は陸より強い
理由は水面の照り返しです。陸上の日差しに加えて、海面からの反射光が下から顔や腕に当たります。帽子をかぶっていても顔の下半分が焼けるのはこのためです。
紫外線量は10時〜14時がピークで、朝夕の数倍に達します。朝マズメ(日の出前後)は紫外線が比較的少ないので、釣り人が朝を好むのは魚の活性だけでなく紫外線的にも理にかなっています。
5月以降は紫外線量が急増します。GWの釣行から本格的な対策を始めるのが現実的なタイミングです。
日焼け止め
SPF50・PA++++のウォータープルーフを選んでください。 釣り場では汗・海水・手洗いで落ちやすいので、最高値のものを使うのが無難です。
塗る量が少ないと効果が半減します。顔・首・耳・手の甲・腕など露出する部分すべてに塗ってください。特に耳と首の後ろは忘れやすいです。
2〜3時間ごとに塗り直すのが基本です。スプレータイプは手が汚れていても使いやすく、釣り場向きです。
わたしはエギングのとき、シャクりに集中していると塗り直しを忘れます。スマホのタイマーを2時間でセットしておくと確実です。あとスプレータイプは本当に楽です。手にアミエビの臭いがついてても顔に塗れるので。
アパレル(ウェア)
長袖の方が涼しいことがあります
暑いから半袖、は実は逆効果になることがあります。釣り専用の長袖UVカットウェアは速乾・吸汗素材で作られていて、直射日光を遮ることで体感温度が下がる場合があります。
接客で「長袖暑くないですか?」と聞かれることがありますが、UPF50+の速乾長袖を一度着て釣りをすると、半袖には戻れなくなる方が多いです。
UPF表記を確認してください
衣類の紫外線防止性能はUPF(Ultraviolet Protection Factor)で表示されます。UPF50+が最高値で、一般的な白いTシャツのUPFは10程度です。釣り専用のUVカットウェアはUPF50+のものが多く、着るだけで対策になります。
首・顔まわり
フード付きウェアやネックゲイター(首に巻くカバー)は、日焼け止めの塗り忘れ箇所をカバーできます。水面の照り返しを考えると、顎の下まで覆えるものが理想的です。
手の甲
竿を持ち続ける手の甲は長時間紫外線にさらされます。フィッシンググローブ(指切りタイプ)は日焼け対策と滑り止めを兼ねていて、春から夏の釣行では実用的です。
手の甲の日焼けは見落としがちですが、竿を握る右手だけ焼ける「釣り人焼け」は釣具店スタッフあるあるです。左右で色が違うのが恥ずかしくて、それ以来グローブをつけるようになりました。
アイウェア(サングラス)
帽子・サングラスの記事でも書きましたが、日焼け対策としてもサングラスは重要です。
目も紫外線ダメージを受けます。長時間の釣行で目が疲れやすい人は、紫外線による眼精疲労が原因のことがあります。UV400カット(400nm以下の紫外線を99%以上カット)のサングラスを選んでください。
偏光レンズは水面の照り返しをカットするので、紫外線対策と水中の視認性向上を両立できます。顔の側面まで覆うラップアラウンド型のフレームだと、横からの光の回り込みも防げます。
熱中症との関係
紫外線対策と熱中症対策は別物ですが連動しています。紫外線ダメージが蓄積すると体力消耗が早まり、熱中症のリスクが上がります。
「釣りに夢中で水を飲み忘れた」は釣り場での熱中症の典型的なパターンです。1時間に1回は意識的に水分を取る習慣をつけてください。日焼け止めの塗り直しタイマーと一緒に水分補給のリマインダーにしてしまうのも手です。
季節ごとの対策レベル
| 季節 | 紫外線量 | 対策レベル |
|---|---|---|
| 3〜4月 | 中 | 日焼け止め+帽子 |
| 5〜8月 | 強〜最強 | フル装備推奨 |
| 9〜10月 | 中〜強 | 日焼け止め継続 |
| 11〜2月 | 弱 | 最低限でOK |
5月から急激に強くなるため、GW前後から本格対策に切り替えるのが理想です。
釣り専用品じゃなくても大丈夫です
春の服装の記事でも書きましたが、手持ちのスポーツウェアやアウトドアウェアで対応できます。UPF表記がなくても、色が濃い・織りが密な生地なら一定のUV遮蔽効果があります。
ただし頻繁に釣行するなら、UPF50+の速乾長袖を1枚持っておくと夏の快適さが大きく変わります。アパレルコーナーで「日焼け対策のウェアありますか?」と聞いていただければ、予算に合わせて提案します。

葵ちゃんのまとめ
紫外線量は気象条件によって変動します。紫外線情報は気象庁・各気象サービスでご確認ください。熱中症の症状が出た場合は速やかに涼しい場所に移動し、医療機関を受診してください。
日焼け対策は「見た目の問題」ではなくて、翌日以降の釣行に影響する体のメンテナンスです。腕が痛くて竿が持てない、目が疲れて集中が切れる、体力が消耗して早上がりする——日焼けダメージは全部釣果に返ってきます。
日焼け止め・UVカットウェア・偏光サングラスの3点を揃えるだけで、5月以降の釣行の快適さがかなり変わります。
わたしは釣り1年目の夏に腕が真っ赤になって以来、日焼け対策を手抜きしなくなりました。装備で対応できることを装備しないのは、判断の解像度が低いのと同じだと思っています。これは道具選びの考え方と同じです。