釣り場で食べるごはんの話|後編:デリバリーラーメンと、釣り場ごはんの新しい選択肢
釣り場にデリバリーを呼んだ人がいるらしいです
前編ではバーナーと地元食堂の話をしました。後編はもう少し変わった話です。
御幸の浜(神奈川県小田原市)でデリバリーのラーメンを頼んだ釣り人がいるという話を聞きました。最初は「そんなことできるんだ」と思いましたが、考えてみれば対応エリア内なら全然ありです。
釣り場は屋外ですが、地図上に存在している場所です。Uber Eatsでもピンを刺せば届く。熱々のラーメンが、竿を出しながら届く。豪快すぎます。
デリバリーを釣り場で使う現実的な話
向いている条件があります。市街地に近い釣り場であること(配達エリア内)。駐車場があって配達員が近づけること。住所や目印がはっきりしていること。
御幸の浜のように市街地に近い海岸や堤防なら対応エリアに入っていることが多いです。逆に、アクセスが難しい磯や離島では無理です。
注意点もあります。配達員は「釣り場」という概念がないので、受け取り場所の目印を丁寧に伝えてください。到着時間が読みにくいので、竿を離せないタイミングと重ならないように。そして容器やゴミは必ず持ち帰ること。
堤防の端っこで熱いラーメンの容器を持ちながら釣り座に戻るのは、想像するとちょっと面白いですね。汁をこぼさないようにする集中力は、アタリを待つ集中力とは別の種類です。
スープジャーという最強装備
デリバリーほど攻めなくていいなら、スープジャーが最強です。
家で作った豚汁やシチューをスープジャーに入れて持っていく。釣り場で蓋を開けたとき、湯気が立ち上る。これだけで一日の質が変わります。
ポイントは保温力です。安いスープジャーだと2〜3時間で冷めてしまいます。サーモスや象印クラスなら6時間後でも十分温かいです。釣り場ごはんへの投資としては、かなりコスパのいい道具です。
わたしは冬の釣行には必ずスープジャーを持っていきます。中身は味噌汁かミネストローネが多いです。バーナーでコーヒーを淹れて、スープジャーの味噌汁を飲みながらアタリを待つ。ほぼピクニックです。
前に完全防寒で椅子に座ってスープジャーの豚汁を飲みながらぶっ込み釣りの置き竿を眺めていたら、隣のおじさんに「お嬢さん、それは釣りなのかキャンプなのか」と聞かれました。両方です。
持ち込みご飯が一日の雰囲気を作る
特に家族連れや複数人での釣行では、持ち込みご飯が一日の雰囲気を変えます。保温ジャーに入れたカレー、太巻きやサンドイッチ、コンビニでは買えないものをわざわざ用意して広げる。
「釣れなかったけど飯が美味しかった」は、「また行こう」につながります。釣果がゼロでも、ご飯が良ければその日は成功です。
釣れた魚をその場で食べ切る
前編でも触れましたが、釣れた魚をその場で食べるのは釣り場ごはんの究極形です。
特に「持ち帰るほどの量ではないけど、せっかく釣れた」という場面に向いています。アジ3〜4匹をバーナーで塩焼き、カサゴを串に刺して焼く、キスも天ぷらは難しいけど塩焼きなら現地でできます。
内臓の処理は釣り場でやってしまって、スキレットや小さいフライパンを持っていけば焼き物もできます。
ただし、処理したあとのゴミは必ず持ち帰ること。内臓や骨を釣り場に捨てると場所が荒れます。釣り場ごはんを楽しむためのマナーとして、これだけは絶対に外せません。

葵ちゃんのまとめ
釣り場でのバーナー使用・調理は火気厳禁エリアでは禁止です。ゴミは必ず持ち帰り、釣り場を汚さないようにしましょう。デリバリー利用の際も、容器・袋のゴミは自己管理でお願いします。
釣り場のごはんに「こうしなければならない」はありません。デリバリーでラーメンを呼んでもいいし、スープジャーに豚汁を入れてきてもいいし、釣れた魚をその場で焼いてもいい。
わたしの理想の釣り場ごはんは、晴れた日にぶっ込みの置き竿をしながら、椅子に座って、スープジャーのミネストローネとドリップコーヒー。竿先に鈴をつけて、アタリが来るまでぼーっとする。ほぼピクニックですが、釣りの楽しさの半分はこういう時間にあると思っています。
釣果がなくても、飯が美味ければ帰り道は悪くない。次の釣行のごはん、少しだけ考えてみてください。