釣り人が知っておきたいマリンスポーツの話|オープンウォータースイミング編

赤いブイを引っ張りながら泳いでいる人たちです

海沿いを歩いていると、ときどき沖の方に向かって泳いでいる人を見かけます。
後ろに赤いか黄色い浮き袋のようなものを引きながら、
かなりのペースで泳いでいる。

あれが**オープンウォータースイミング(OWS)**のトレーニング中、
または大会参加者です。

最近になって見かけることが増えた、比較的新しいスポーツです。


オープンウォータースイミングとは何か

OWSは、海・川・湖など自然の水の中で行われる長距離水泳競技です。
プールではなく、自然環境の中を泳ぐことが最大の特徴です。

2008年の北京オリンピックから正式競技(10km)として採用され、
国内でも市民レースが各地で開催されるようになりました。
競技距離は大会によって500m〜10kmまで様々で、
アウトドアブームや健康増進ブームとも重なって愛好者が増えています。

日本の競技統括は公益財団法人日本水泳連盟が担っており、
市民レース・一般大会は一般社団法人日本国際オープンウォータースイミング協会(JIOWSA)が運営しています。


あの赤いブイは何か

OWSの選手やトレーニング中の泳者が引っ張っている赤や黄色のブイは、
**セーフティーブイ(タウフロート)**と呼ばれる安全用品です。

目的は2つあります。

1つ目は、周囲から泳者の位置を見えやすくするためです。
海面に浮かぶ人間の頭は非常に見えにくく、船やジェットスキーに気づかれないリスクがあります。
赤いブイがあることで、遠くからでも視認しやすくなります。

2つ目は、万が一のときに浮き具として使うためです。
疲れたり体調が悪くなったときに、つかまって浮くことができます。


釣り人との関係

泳者は意外と速い
OWSのトレーニング中の泳者は、想像以上に速く移動します。
波止や海岸から投げた仕掛けのラインが水面にある方向に、
気づかないうちに近づいてくることがあります。

大会中は特に注意
海岸付近でOWSの大会が開かれているときは、スタートやゴール付近は
多くの泳者が一度に入水します。
このような場面では釣りを一時中断するのが安全です。
大会が開催される場合は事前に案内が出ることが多いので、
釣行前にその海岸で大会がないか確認しておくと無難です。

トレーニング中は単独で泳いでいることも多い
大会でなく個人のトレーニングで泳いでいる人は、
特にルールで区切られたエリアでなく泳いでいることもあります。
こちらが声をかけてもすぐには聞こえないので、
気づいた時点で仕掛けの向きを変えるなど早めの対応が現実的です。


店長の結論

赤いブイの正体が分かると、見え方が変わります

あの赤いブイを引っ張っている人は、きちんとした安全対策をしながら
長距離を泳ぐトレーニングをしているアスリートです。

釣り人からすると「どこから来てどこへ行くのか分からない」存在ですが、
基本的には釣り場に居座るわけではなく通り過ぎていきます。

仕掛けが水面にある方向に泳者が近づいてきたら、
早めに仕掛けを回収して通過を待つ。
それだけで双方にとってストレスが減ります。


オープンウォータースイミングについての詳細は公益財団法人日本水泳連盟(OWSページ)をご参照ください。