虫エサNGの相手と釣りに行くとき、気まずくならない工夫

5. 虫エサNGの相手と行くときに、気まずくならない工夫

釣り方より先に、「嫌な場面をどう減らすか」を考えるのが店長流です

ここまで読んでくれたなら、もう見えてきていると思います。

虫エサが苦手な人と釣りに行くときに大事なのは、
単に「虫エサを使わない」ことだけではありません。

本当に大事なのは、

苦手な場面で気まずくならないこと
「ごめん、やっぱ無理かも」を言いやすくしておくこと
本人が“迷惑をかけている感じ”にならないこと

です。

ここを雑にすると、たとえ虫エサを使っていなくても、
その日はあまり気持ちよく終わりません。

逆に、ここをちゃんと設計できる人は強いです。

釣りの腕前より前に、
相手の苦手をどう扱うかに、人柄が出ます。


最初に「何をやらなくていいか」を決めておく

虫エサが苦手な人と行くとき、店長としてまずすすめたいのはこれです。

最初に、“何を本人がやらなくていいか”を決めておく

これだけで、かなり楽になります。

たとえば、

  • エサ付けはやらなくていい
  • 針外しはやらなくていい
  • 魚を触らなくていい
  • コマセを触らなくていい
  • 無理なら見るだけでもいい

こういうルールが先にあると、本人はかなり安心します。

逆に、そこがあいまいだと、

  • どこまで自分がやる流れなんだろう
  • 断ったら悪いかな
  • これもやらなきゃいけないのかな
  • できないと空気が悪くなるかな

と、ずっと気を使うことになります。

だから最初の一回は、
「頑張る余地」より「安心できる線引き」
を先に作る方がいいです。


「無理なら言ってね」だけでは少し足りない

これも大事です。

優しい人ほど、 「無理なら言ってね」 と言います。

もちろん、それ自体は悪くありません。
でも実際には、それだけだと少し足りないことがあります。

なぜかというと、相手はすでに
「無理って言いづらいかも」
と思っていることが多いからです。

だから店長なら、もう一歩具体的に言います。

たとえば、

  • 虫っぽいのは自分が全部やるから気にしなくていいよ
  • 魚触るの無理なら触らなくて全然大丈夫
  • 途中でちょっと嫌になったらすぐ言っていいからね
  • 見るだけでも全然ありだからね
  • 無理して全部やらなくていいよ

こういう言い方です。

つまり、
「断っていいよ」ではなく、「断るのが自然な空気を先に作る」
のが大事なんです。


手が汚れる問題は、想像以上に大きい

虫エサが苦手な人って、同時に
手の汚れに強い抵抗があることが少なくありません。

  • エサの汁
  • コマセのにおい
  • 魚のぬめり
  • 手に付く細かい汚れ
  • バケツや地面の湿っぽさ

このあたりが重なると、一気にしんどくなることがあります。

だから店長としては、
最初の一回では手を汚しにくくする準備をかなり重視します。

たとえば、

  • ウェットティッシュを多めに持つ
  • すぐ使えるタオルを分けておく
  • ゴム手袋や使い捨て手袋を用意する
  • 手洗い用の水を少し持つ
  • 魚を触った後すぐ拭けるようにする

こういうことです。

大したことのない工夫に見えるかもしれません。
でも、こういう小さい不快を減らすことが、
「またやってもいいかも」につながります。

このへんがあるとかなり楽です

ウェットティッシュ・使い捨て手袋


魚が釣れた後を、誰がどうやるか決めておく

ここ、かなり重要です。

虫エサが苦手な人は、魚が釣れた後の

  • 魚の暴れ
  • 針外し
  • ぬめり
  • トゲ
  • 血や汁っぽい感じ

も苦手なことがあります。

だから、釣る前に決めておくといいです。

魚が掛かった後は、誰が何をやるのか

たとえば、

  • 本人はリールを巻くところまで
  • 取り込みは同行者がやる
  • 針外しも同行者がやる
  • 魚を見せるだけにする
  • 触るかどうかは本人に任せる

この形なら、かなり安心です。

逆に、釣れた瞬間に
「はい、外してみて」
みたいな流れになると、かなりつらいです。

初回で大事なのは、魚を完璧に扱えるようになることではありません。
釣れた瞬間が嫌な記憶にならないことです。


コマセやバケツの置き方にも気を配る

虫エサが苦手な人は、視界に入る“生っぽいもの”全般が苦手なことがあります。

なので、

  • コマセの容器
  • バケツの中の魚
  • 使い終わった仕掛け
  • 汚れたタオル
  • においの出るもの

を、足元に雑に広げないことが大事です。

これ、本当に印象が違います。

釣りに慣れている人だと、 「そのへんに置いておけばいいか」 になりがちなんですが、
相手からすると、それだけで落ち着かなくなることがあります。

だから店長としては、

  • 汚れるものは一か所にまとめる
  • 見せなくていいものは見せない
  • バケツは少し離れた位置に置く
  • 仕掛けやゴミを足元に散らかさない

このあたりをかなり大事にします。


「これくらい平気でしょ」は禁句です

これはもう、はっきり言っておきます。

虫エサが苦手な人に対して、

  • これくらい平気でしょ
  • そんなに見ないようにすれば大丈夫だよ
  • みんな最初はそうだし
  • そのうち慣れるって
  • まあ一回やってみなよ

このへんは、だいたい雑です。

言っている側は軽い励ましのつもりでも、
受け取る側からすると、

  • 分かってもらえてない
  • 軽く扱われた
  • 苦手を否定された
  • しんどいと言いづらい

となりやすいです。

店長としては、ここは逆です。

苦手なものは、最初から苦手な前提で扱う

これでいいんです。

その方がずっと気まずくなりません。


相手を“参加させる”ことと、“全部やらせる”ことは違う

ここ、かなり大事です。

虫エサが苦手な人と行くと、 「どこまでやってもらうか」 で迷う人が多いです。

でも店長としては、こう考えます。

参加している感じがあれば、それで十分。全部やる必要はない。

たとえば、

  • 投げる
  • 竿を持つ
  • リールを巻く
  • 魚を見る
  • 写真を撮る
  • 数を数える
  • タオル係になる

これでも十分に“参加”です。

逆に、 「せっかくなら全部やってみよう」 で無理させると、苦手ポイントに当たりやすいです。

だから初回は、
本人が楽しく関われる範囲に絞る
で十分なんです。


釣れなくても、気まずくしない段取りが大事

虫エサが苦手な人と行くときに、もうひとつ大事なのは、
釣れなかった時の空気です。

なぜかというと、苦手がある人ほど、 「自分が虫エサを使えないせいで釣れないのかな」 と気を使いやすいからです。

でも、そこを感じさせるのはよくないです。

だから同行者は、

  • 今日はのんびりでいいよ
  • 最初は雰囲気だけでも十分
  • 釣れなくても全然気にしなくていい
  • 今日は“やってみた”だけでも収穫だよ

くらいの空気を作る方がいいです。

初回は特に、
釣果より、気まずくならないこと
の方が大事です。


店長おすすめの「気まずくならない段取り」

じゃあ実際どう組めばいいか。
店長としては、こんな流れをすすめます。

1. 最初に苦手の範囲を確認する

  • 見るのも無理か
  • 触るのが無理か
  • 魚は平気か
  • 汚れやにおいはどうか

2. 本人がやらなくていいことを決める

  • エサ付け
  • 針外し
  • 魚を持つ
  • コマセを触る

3. 汚れ対策を用意する

  • タオル
  • ウェットティッシュ
  • 手袋

4. 魚が釣れた後の流れを決める

  • 誰が取り込むか
  • 誰が針を外すか
  • どこまで本人が関わるか

5. 無理ならすぐやめられる空気を作る

  • 我慢前提にしない
  • 断りやすい言い方をする
  • 一回で好きにさせようとしない

この流れなら、かなり失敗しにくいです。


この章で覚えてほしいこと

この章で一番大事なのは、これです。

  • 虫エサを使わないだけでは足りない
  • 気まずくならない空気づくりが大事
  • 何をやらなくていいかを先に決めると楽
  • 手の汚れ、におい、魚の扱いも苦手ポイントになりうる
  • 「これくらい平気でしょ」は禁句
  • 参加させることと、全部やらせることは違う
  • 初回は釣果より、安心して終われることが大事

ここまでできれば、
虫エサが苦手でも、かなり楽しく始めやすくなります。


次は

次の章では、
「店長おすすめの最初の一回」
として、

  • どんな場所が向いているか
  • 何時間くらいがちょうどいいか
  • 何を持っていけばいいか
  • どう終えると次につながるか

を、かなり実戦的にまとめていきます。