釣行ノートの付け方|来年の自分が助かる最小限の記録

釣行ノートは「今の改善ツール」より「来年への手紙」です

釣行ノートをつけようとして、続かなかった経験がある人は多いと思います。毎回細かく記録するのは面倒だし、釣りの後に書く気力もない。

そもそも、釣行ノートに何を書けばいいのか分からない。

最初から完璧なノートを目指すと続きません。釣行ノートの本質は「来年の自分が助かる情報を残しておくこと」です。今日の釣りを改善するためのものではなく、1年後・2年後の自分への手紙として捉えると、記録への心理的な負担が下がります。


多くの釣り人がすでに記録していること

「何月にどこで何尾どんなサイズの魚が釣れたか」——これを記憶ベースで残している釣り人は多いと思います。

これは十分価値のある記録です。年月・場所・釣果・サイズという4項目があれば、「去年の同じ時期はどうだったか」という比較ができます。

ここにあと3項目足すだけで、記録の価値が大きく変わります。


あと3項目足す

1. 水温

最も価値がある追加項目です。

魚の行動は気温ではなく水温に連動しています。「5月に釣れた」より「水温18℃のときに釣れた」の方が、来年の釣行判断に使えます。

水温は釣行前にTsuricastの各スポットページで確認できます。その数字をそのままメモするだけです。記録の手間はほぼゼロです。

水温を記録していると、数年後に「この釣り場でキスが釣れ始めるのは水温17℃を超えてから」という自分だけのパターンが見えてきます。

2. 潮周り

大潮・中潮・小潮・長潮・若潮の区分をメモするだけです。

数回記録が溜まると「この釣り場は大潮回りに釣果がいい」「小潮でも釣れる」という傾向が見えてきます。潮周りの確認はTsuricastのスポットページで釣行前に行えます。

3. 釣れた距離・タナ(一言メモ)

「2.5色で釣れた」「手前10mで釣れた」「底べったりで釣れた」——この一言が来年に効きます。

魚が釣れた距離や層は水温・季節・その日の海況で変わります。去年同じ場所で釣れた距離を覚えていると、今年の海況との比較ができます。


これだけで十分——最小限の記録フォーマット

項目 記録する内容
日付 年月日
釣り場 場所名(スポット名まで)
天気・気温 晴れ・曇り・雨、気温
水温 Tsuricastで確認した値(℃)
潮周り 大潮・中潮・小潮など
釣果 魚種・数・サイズ
釣れた距離・タナ 一言メモ
一言所感 なぜ釣れたか・釣れなかったか

Tsuricastの釣行レポートでも、このフォーマットに近いデータを毎回記録しています。


「なぜ釣れたか・釣れなかったか」の一言が最も難しくて最も価値がある

フォーマットの最後に「一言所感」を入れました。これが最も難しい項目ですが、最も価値があります。

釣れたときも釣れなかったときも、「なぜか」を一言書き残す習慣がつくと、釣りの見方が変わります。

「2.5色の海藻の際に集中していた」「濁りが強すぎてアタリがなかった」「大潮で潮が速すぎて仕掛けが流された」——これらは翌年以降の判断材料になります。

完璧な分析は不要です。「たぶんこうだったかな」という程度の推論でも、記録として残せば価値があります。


デジタルか紙か

続けやすい方法が正解です。

スマホのメモアプリ
釣り場でその場ですぐ入力できます。写真と一緒に保存できるため、釣れた魚のサイズや釣り場の様子を画像で残せます。

釣行後に写真に一言添える
釣果の写真をSNSやカメラロールに保存するとき、一言メモを添えておくだけでも記録になります。「水温18℃、2.5色、4尾」と書いておくだけで十分です。

紙のノート
書くことで記憶に残りやすい。手書きの方が「振り返る気持ち」になりやすいという人もいます。ただし釣り場で書くのが面倒な場合は、帰宅後に当日中に書く習慣をつけてください。翌日になると細部を忘れます。


釣行ノートが活きる瞬間

記録が蓄積されてくると、こういう瞬間が来ます。

「去年の今頃はどこで何が釣れていたか」——記録があれば検索できます。記憶だけでは細部が曖昧になります。

「今年はなぜいつもの場所で釣れないのか」——去年の水温と今年の水温を比較できます。

「この釣り場で釣れる条件は何か」——数年分の記録から自分なりのパターンが見えてきます。

釣行ノートは「今日の釣りを改善するツール」ではなく、「経験を資産として積み上げるツール」です。記録が溜まるほど、その価値が上がります。


店長の結論

釣れない理由が「運」から「仮説」に変わります

記録を続けることで「なんとなく釣れなかった」が「水温がまだ低かったから」「潮が速すぎたから」という仮説に変わります。仮説があれば次の釣行で検証できます。

完璧な記録は不要です。続けられる最小限の記録から始めてください。1年後、その記録が来年の自分への手紙になっています。

Tsuricastで釣り場の水温・潮汐を確認する →


釣果・釣り場情報は個人の記録として活用してください。釣り場のルールや利用状況は変更される場合があります。