私の好きな釣りアニメ3選。商品レビューじゃなくてすいません、アニメ愛があふれてしまって!

いつも道具の話ばかりしているこのコーナーですが、今日だけは許してください。

釣りアニメ、好きなんです。本当に。

釣りをやっている人間として「これは分かる!」ってなるシーンがあったり、逆に「こんな釣りの見せ方があるのか」って驚かされたり。道具の記事を書いている自分とは別の角度で、釣りを楽しめる時間があります。

今回は、個人的に繰り返し観てしまうアニメを3本、正直に語らせてください。


1.『つり球』(2012年)

釣り×高校生×宇宙人=青春。

この組み合わせを最初に聞いたとき、正直「何それ」と思いました。でも観たら最後まで一気に観てしまった、そういう作品です。

舞台は神奈川の江の島。コミュニケーションが極端に苦手な少年・ユキのもとに、「自称宇宙人」のハルが現れて「釣りをしなさい」と言い始めるところから物語が動き出します。

宇宙人が出てきて、世界の命運がかかって、という展開なのに、根っこにあるのはずっと「人とどう関わるか」という話。ユキが釣りを通じて少しずつ変わっていく過程が、説教臭くなく描かれているのが好きです。

釣りシーンの描写も気合が入っていて、キャストの動きや海の質感が本当にきれいです。音楽も独特でよくて、ED曲の「空も飛べるはず」が場面に絶妙に合っていて、初見でちょっとウルっときました。

釣りアニメの中でも一番「普段釣りをしない人にも勧められる」と思っている作品です。

全12話、ノイタミナ枠。A-1 Pictures制作。今も各種配信で観られます。


2.『放課後ていぼう日誌』(2020年)

釣りをやっている人間が観ると、やたらと「分かる!」が多い作品です。

熊本県の海辺の町に引っ越してきた女子高生・鶴木陽渚が、釣り好きの先輩たちに引き込まれて「ていぼう部」で海釣りを始める日常系アニメ。大きな事件は起きないし、世界が救われたりもしない。ただひたすら釣りをして、釣れたら嬉しくて、釣れなかったら悔しくて、それが全部ある作品です。

キスの仕掛けの話が出てきたり、虫エサを触れるようになるまでの葛藤が描かれたり、釣り人のリアルな「あるある」が丁寧に拾われていて、観るたびに「自分が釣りを始めた頃もこんなだったな」と思い出させてくれます。

ぼくが特に好きなのは、陽渚が最初「釣り、全然やりたくない」という態度なのに、気づいたら夢中になっていくところ。釣りってそういうものだよな、と。入口はどこにあるか分からないし、ハマったら止まらない。

舞台になった熊本県芦北町は実際に聖地巡礼する人が多くて、そっちの話も気になっています。

全12話。動画工房制作。


3.『ネガポジアングラー』(2024年)

これが一番「釣りってこういう話もできるんだ」と思わされた作品です。

主人公は余命2年の宣告を受け、多額の借金まで抱えた大学生・常宏。借金取りに追われて橋から落ちたところを、釣り好きの少女ハナたちに助けられる、というところから始まります。

設定だけ見ると重い。でも観てみると、暗くなりすぎない。常宏がコンビニでバイトをしながら、釣り仲間たちに引き込まれていく流れが、じんわりと心地いい。

釣りってやっぱり「生きてるな」という感覚を取り戻す手段になることがあると思っていて、このアニメはそれをちゃんと描いています。ラインにアタリが伝わる瞬間の描写が好きで、「あの感覚ってこういう意味があったのか」とあらためて気づかされた気持ちになりました。

監督のインタビューに「1歩踏み出す話ではなく、0.5歩踏み出す話」という言葉があって、それがすごく好きです。そういうアニメです。

2024年秋放送・全12話・NUT制作。略称は「ネガグラ」。


まとめ

3本並べてみると、釣りアニメって本当にジャンルがバラバラだなと思います。宇宙人が出てくる青春SFと、のんびり日常系と、どん底から始まるヒューマンドラマ。でもどれも「釣りが人を変える」という芯は同じで、それが好きな理由なんだと思います。

いつもロッドやリールの話をしている自分ですが、道具と同じくらい、こういう作品も釣りへの愛を深めてくれています。

もし未見のものがあれば、ぜひ。特に釣りをやっている人に観てほしいです。